
こちらの記事では、NFTの現在までのトレンドと歴史や、NFTが注目を集めるようになった背景について解説します。
NFTの現在までのトレンドと歴史
NFTの検索回数に関しては2021年から急上昇し、NFTと関係性のある「メタバース」もNFTの後を追うように検索回数が増えています。
こういった風に2021年からNFTというフレーズがトレンドになり始めましたが、その起源に関しては2017年に遡ります。
ここからは大まかなNFTの歴史を理解していくことにします。
2017年のクリプトキティ(Cryptkitties)
NFTのパイオニアになるのが、2017年に作り出された「クリプトキティ(Cryptkitties)」で、クリプトキティというものはゲーム内で猫(キティ)を交配し、トレードするゲームで、猫1匹1匹は非代替性を保持します。目的に関してはただ単に、猫を交配して稀少なものを生み出し、高値で販売することです。
リアル世界では、猫のデジタルデータを持ち続けていたとしても、何かが引き起こされるということはないですが、猫によっては2,000万円位でゲーム内で売買されることもありました。
このことから、デジタルデータに高値が付いたNFTの始まりとして、現在でも説明されるケースがあります。
2018年のソラーレ(Sorare)
ソラーレ(Sorare)というのは、カードを利用したファンタジーサッカーゲームを意味し、ゲームを遊びながらお金を稼げます。
ソラーレでは、持ち合わせているカードの選手が現実上の試合で活躍すると、それから後に報酬を受け取れることもあります。
こちらのデジタルカードに、価値が引き起こされるのが「非代替性の技術」であり、現実にあるカードゲームで利用されるカードが高値で売買されるのは、現実のカードには制限があるからでした。
ソラーレも同じく、NFTの技術を駆使してカードの発行枚数に制限を加えています。このことから、レアなカードをゲーム内でゲットすると、そっくりそのまま販売することが可能なのです。
そして、ソラーレは、NFTとスポーツの世界を繋げるゲームになりました。
2020年のNBA Top Shot
2020年に市場に流通したゲーム「NBA Top Shot」というのは、NFTに注目を集めた火付け役とも言われるゲームで、Dapper Labsといったブロックチェーン企業が作り出したNBA Top Shotでは、NBAの選手のデジタルカードを買い入れることができます。
デジタルカードにおいては、試合中の動画が含まれているため、スーパープレーをもう1度見直すことができるというわけです。
当然ですがNBA Top ShotのカードもNFT化されていて、複製であったり盗難の心配はございません。こういった風にデジタルの保有欲を掻き立てたことによって、NBA Top Shotはものすごい人気を引き起こしたのです。
現実に、2021年にはNBA Top Shotの合計売買額は、200億ドルを達成して、ニュースでも大きくピックアップされ、世界規模でNFTに関心が寄せられるようになりました。
2021年のTweet初投稿のNFT化
ここに来てアイコンにNFT化された画像をセレクトすることができるようになったツイッターですが、現在でもNFTとツイッターは一緒に話題に上がるケースがありますが、2021年にもツイッターのCEO、ジャックドーシー氏がツイートをオークションに出品したことで知られるようになりました。
ジャックドーシー氏のツイートですが、その落札金額は日本円で3億円越えでした。
2022年 サイバーエージェントがNFTに参入する
2021年にはNFTが「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネーションされるなど、バズワードになっているNFTにおいては、日本の企業も参入をスタートしています。
LINEであったりメルカリなどが参入をスタートした中におきまして、2022年には楽天・サイバーエージェントもNFTへの参入を表明しました。
サイバーエージェントは、2022年の秋頃を目処に100万人の月間ユーザーが想定されるゲーム開発をターゲットにしているので、ヒットすればNFTはより私達に近い存在になるでしょう。
NFTが注目を集めるようになった背景
NFTが注目を集めるようになった背景には、何があるのでしょうか?
上述の様に、NFTの歴史は、2017年にイーサリアムブロックチェーン上で完成された「CryptoKitties」というゲームがルーツになりますが、すごい勢いで人気を博し始めたのは、2021年に入ってからです。2021年3月には、ツイッターの創業者のジャック・ドーシー氏が出品した初ツイートが約3億円で落札されました。
また、テスラのイーロン・マスク氏が出品した音楽作品におおよそ1億円の値が付きました。そして、日本人では、VRアーティストのせきぐちあいみ氏が出品した作品がおよそ1,300万円で落札されるなど、話題性がある状況が継続しています。
これまでは資産価値の付与が簡単ではなかったデジタルデータが、NFTによって資産的価値と売買市場が作り出されたことによって、アート界隈で注目を浴びるようになりました。さらに、高額での取引が実際に行われたことなどから、すごい勢いで注目を集めています。
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