こちらの記事では、メタバースと「NFT」の関係性や、ブロックチェーン技術活用のメリットについて解説します。

メタバースとは何？

メタバースは、最近よく聞く言葉ですよね。

NETブームの裏で、メタバースに対しての社会の認識も向上しました。フェイスブックがMetaに社名を変更して、メタバース企業としての流れを定めたことが大きく影響していると思います。

メタバースというのは、SF小説でできたコンセプトで、1992年のニール・スティーヴンスンの小説の「スノウ・クラッシュ」によるものとされております。

「レディ・プレイヤー1」などといった人気映画で取りあげられています。メタバースというのは、3D仮想世界を結びつける仮想ネットワークを意味し、AR（拡張現実）またはVR（仮想現実）技術を使用してアクセスしていきます。たくさんの企業に関しては、ユーザーが没入型の仮想領域と複合現実領域にアクセスするメタバースをインターネットとモバイルの進化と位置付けています。

仮想世界のコンセプトは新しいものではないのですが、分散型台帳であったりNFT等々の仮想通貨経済が開発されたことによって、一般的なステート層の作成ができることになり、相互運用可能でオープンなメタバースに絶対不可欠な財産権、ID、デジタル所有権を提供できるというわけです。

NFTと仮想通貨への新たなる関心にMetaの発表や、Roblox等々の没入型マルチユーザーゲームの人気がプラスされ、仮想不動産の「土地ブーム」であったり、マイクロソフト・Nvidia・ディズニー・Epic Gamesというような企業による発表であったり投資であるとか、メタバースプロジェクトと暗号通貨への投機的な関心がアップしています。

メタバースが影響を及ぼすのはまだまだ先ではありますけれど、モバイルアプリ、とりわけゲームはすでにこの誇大広告をトコトン活用しています。Sensor Towerのデータによると、500以上のアプリがユーザーの興味を惹くことを期待してタイトルまたは説明文にメタバースの文言をプラスしています。このトレンドはモバイルゲームで最もはっきりと表れていて、フィンテックアプリがわずかな差で続いています。

メタバースと「NFT」の関係性とは？

メタバースの話題が出てくると、必ずといっていいほど出てくるフレーズに、NFTが存在します。

メタバースはNFTのことだと思い違いしている方も多いのでここで触れておくことにします。

NFTというのは、分かりやすく言うとオンライン上の画像または動画や音声等といったデジタルデータを、現実世界のトレーディングカードであったりグッズみたいに売買したり流通させたりするためのテクノロジーと考えると把握しやすいでしょう。

NFTに関しては、デジタル所有権と例えられることもあります。

インターネット上では、デジタルデータはどこまでもコピーすることが出来るので、物理世界のようにグッズまたはアイテムに希少価値を発揮させることがかなりハードルが高いとされてきました。

そういうわけで、ブロックチェーン技術の改ざんが簡単ではないという特性を活用して、デジタルデータに対し現実の世界のグッズのようにオンリーワンの希少性をもたらして、バーチャルスペースにも物質の有限性を再現しようとするテクノロジーがNFTになります。

この先メタバースとNFTのテクノロジーが融合する可能性は高めになっていますが、現段階においてはこれらの2つのテクノロジーは全く別物でありまして、相性がよいかもしれないというポイントだけが一人歩きして同じものと見なされているトレンドがあります。

メタバースはざっくり言いますと、相互交流が可能になる3次元のバーチャルスペースくらいの定義ではありますが、それがブロックチェーン上で動く必然性は現在のところありませんし、メタバース内の3DデータがNFT上で売買されたり流通したりする必要性もありません。

わかりやすく言うと、メタバースの領域につきましては、NFTであったりブロックチェーンの要素はあっても良いけど、無くてもも成り立つものという認識でありまして、現実的にそれをサービスに必須と捉えているコンテンツもプロデューサーもしくはゲームクリエイターもあまりいないです。

ブロックチェーン技術活用のメリット

ブロックチェーン技術を活用するメリットとは何でしょうか？

GAFA等といったプラットフォーム企業というのは、ユーザーのデータを中央集権的に管理して、そのデータの力をトコトン使うことで成長をスピードアップさせてきました。

現実的に世間にあるたくさんのサービスや企業は、それらのインフラに依存していまして、それらのサービスに障害が引き起こされるとそれに影響を受けてサービスがストップすることがたびたびあります。

また大企業の社内データもクラウドで管理されることが身近な存在になりましたが、機密情報もGAFAのインフラで運営管理が行われて、万が一にもそれらのデータが消え去ったらすさまじい損失が生じてしまいます。

一般ユーザーの立場からしましたら、お手間を取らせず無料でSNSを介して情報発信できることは便利ですが、万が一にもツイッターやインスタグラム、YouTubeのアカウントがいきなり停止されたといった場合、これまで投稿したデータはすべて使用できなくなってしまいますし、フォロワーまたはチャンネル登録者等といった資産もすぐさま消え去ってしまいます。

インターネット上での情報発信を仕事としているクリエイターからすれば恐怖以外にありません。

Web3というのは、ここ最近までGAFA等といったプラットフォーマーが中央集権的に支配していたデータの主導権をユーザーの手に戻して、非中央集権的そして分散的なインターネットを実現していこうという流れを目標にしています。

そしてそれをブロックチェーンのテクノロジーをうまく利用して、実現していこうと考えているわけです。

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